アキュレート™ 分画 ABHK寒天/BBE寒天AccuRate™ Separated ABHK Agar/BBE Agar
製品コード
51042
統一商品コード
302510429
JANコード
4987302510429
包装
10枚
使用期限
製造後3ヵ月間
貯蔵方法
4~10℃に保存(禁凍結)
製品概要
本培地は、2種類の嫌気性菌用培地を1枚の平板培地に組み入れ、検査の効率化を考慮した培地である。ABHK寒天培地は嫌気性菌全般に優れた発育性能を示し、黒色色素産生グラム陰性桿菌の集落が明瞭に鑑別できる。基礎培地にブルゼラ寒天を用い、発育因子としてヘミン、L-アルギニン、ビタミンK₁、ウサギ溶血液が添加されている。BBE寒天培地は、Bacteroides fragilis群の選択分離培地であり、添加されているウシ胆汁とゲンタマイシンが選択剤となり、B. fragilis群以外の嫌気性菌と通性嫌気性菌の発育を阻害することができる。なお、BBEとは、Bacteroides Bile Esculinの頭文字の略である。
使用法
本培地は、脱酸素剤によって嫌気状態になっているのでそのまま使用することができる。袋を開封する前には必ず酸素検知剤(インジケータ)がピンク色になっていることを確認し使用する。インジケータが青色になっている場合は十分還元(嫌気状態)してから使用する。臨床材料の培養は、接種後の培地を速やかにアネロメイト等で嫌気状態にし、35±2℃、2日間行う。
ABHK寒天培地に発育する黒色色素産生菌グラム陰性桿菌(Prevotella属、Porpyromonas属)は培養を延長すると黒色化が強まるので、必要に応じて培養を継続する。BBE培地に発育したB. fragilis群は、培地に含まれるエスクリンを加水分解し、集落およびその周辺が黒変するが、B. vulgatusだけはエスクリンを加水分解しないため黒色を呈さない。また、BBE培地には、B. fragilis群以外に、Fusobacterium varium、Fusobacterium mortiferium、Bilophila wadsworthiaも発育する。
【注意】
検体を塗布した際、発育する菌種、培養時間によっては隔壁付近の一部に培地間の影響がみられる場合がある。
基本組成
本品は2分画シャーレに、ABHK寒天培地と、BBE寒天培地をそれぞれ無菌的に分注し、凝固させたものである。
ABHK寒天培地の組成については、アキュレート™ABHK寒天培地を参照。
BBE寒天培地1 L中
ペプトン | 20.0 g |
---|---|
牛脳エキス末 | 4.0 g |
ハートエキス末 | 4.0 g |
酵母エキス | 2.0 g |
L-アルギニン | 1.0 g |
L-システイン塩酸塩 | 0.3 g |
ブドウ糖 | 1.0 g |
塩化ナトリウム | 5.0 g |
ピルビン酸ナトリウム | 1.0 g |
ヘミン | 10 mg |
ビタミンK1 | 10 mg |
クエン酸鉄アンモニウム | 1.0 g |
エスクリン | 0.5 g |
牛胆汁末 | 20.0 g |
ゲンタマイシン | 0.1 g |
寒天 | 15.0 g |
pH7.0±0.1 |
精度管理(試験菌株)
<ABHK寒天>
試験菌株 | 判定基準 |
---|---|
Fusobacterium nucleatum | 良好な発育(2日間培養) |
Prevotella melaninogenica | 良好な発育(2日間培養) |
Peptostreptococcus asaccharolyticus | 良好な発育(2日間培養) |
Bacteroides distasonis | 良好な発育(2日間培養) |
Porphyromonas gingivalis | 良好な発育(4日間培養、黒色集落) |
<BBE寒天>
試験菌株 | 判定基準 |
---|---|
Bacteroides fragilis | 良好な発育(2日間培養) |
Bacteroides distasonis | 良好な発育(2日間培養) |
Staphylococcus aureus | 発育抑制(2日間培養) |
サイズ
W20cm×H10cm×D10cm